iPhone X、iPhone 8、iPhone 8 Plusは充電ケーブルを差さなくても、置くだけで充電できるワイヤレス充電機能に対応しています。Apple純正のワイヤレス充電器は未発売ですが、サードパーティ製のQi無線充電器でいち早くiPhoneXの無線充電機能を試してみました。
目次
- 目次
- iPhone X、iPhone 8のワイヤレス充電に必要なもの
- Spigenのワイヤレス充電器の仕様
- iPhone X付属の標準5W充電器でのワイヤレス充電にかかった時間
- iPhone XとiPad付属の12W USB充電器でワイヤレス充電にかかった時間
- iPhone 8、iPhone 8Plusも無線充電に対応
- モバイルバッテリー、カバーを装着した状態でも充電可能
- iPhone Xは急速充電にも対応
- バッテリー寿命への悪影響は?
- こんな使い方が便利
- まとめ
- おすすめ記事
iPhone X、iPhone 8のワイヤレス充電に必要なもの
iPhone Xのワイヤレス充電にはQi無線充電規格に対応した充電器が必要です。Qi規格の無線充電気はAnkerやBelkinなどから多数販売されています。AnkerかSpigenの安い方がおすすめです。当記事ではiPhone向けアクセサリメーカーとして定評のあるSpigen製のQiワイヤレス充電器をアマゾンで購入して充電時間を計測してみました。
Spigenのワイヤレス充電器の仕様
重量・重さは34gと軽量。iPhone標準のLightning端子ではなく、microUSB端子を採用しています。アマゾンで2千円弱で購入できます。
ワイヤレス充電器は充電中かどうかイマイチわかりにくいんですが、Spigenの無線充電気はアイドル時は赤色、充電中は青色に点滅します。
Amazonに「ズレる」「充電できない」といった口コミが書かれているのは付属の滑り止めテープを天板に貼っていない人のレビューと思われますが、滑り止めのゴムがあってもiPhone Xは通知の振動が続くと簡単に動き回るので別の滑り止めに張り替えた方が良さそうです。
自分の環境ではiPhone付属の1A=5V充電器で充電出来ていますが、公式的には2Aのアダプタが推奨なのでUSB電源の相性もあるのかもしれません。
iPhone X付属の標準5W充電器でのワイヤレス充電にかかった時間
iPhone X付属のUSB電源アダプタとSpigenのワイヤレス充電器で30分ごとにバッテリー残量を記録しました。公式的には2Aのアダプタが推奨ですが、自分の環境ではiPhone付属の1A=5V充電器で充電できています。バッテリー残量が0%になって電源の切れたiPhone Xからでも無線充電が開始できました。
- 30分 11%
- 60分 23%
- 90分 35%
- 120分 47%
- 150分 60%
- 180分 72%
- 210分 84%
- 240分 94%
- 270分 100%
だいたい2時間でに50%程度しか充電されません。満充電まで4時間30分かかります。 ちょうど無線充電のロスを考えるとこれくらいかな?という感じ。
途中までは有線(USBケーブル)で充電した場合と比べて感覚的に2倍の時間を要するので遅く感じますが、満充電に近づくほど充電方法による差が縮まります。
USBケーブルなら3時間で100%になります。USBケーブルで充電した時の充電時間は過去記事をご覧ください。 matagotch.hatenablog.com
iPhone XとiPad付属の12W USB充電器でワイヤレス充電にかかった時間
今度はiPad付属USB電源アダプタに変えて無線充電にかかった時間を計測。iPad充電器は有線(USB-Lightningケーブル)で充電した時はiPhone X付属充電器の約1.5倍の速度で充電できましたが、ワイヤレス充電器は高出力のアダプタに変えても、充電時間にほとんど変化はありませんでした。ちゃんと仕様通り5Wの出力が得られるなら、5W充電器で有線接続したときと同じ充電時間のはずですが…。
最初に計測した時は5WのiPhone充電器とほぼ同じ、2度目にカバーをつけて充電した時は12WのiPad充電器の方が2%ほど早く充電が終わり、3度目以降は逆に遅くなったり…と、ほぼ誤差の範囲なので、充電器以外の要因が大きい気がします。
Ankerからより大型出力ののワイヤレス充電器も発売されているので、こちらの充電器を組み合わせれば充電時間を短縮できる可能性があります。
iPhone 8、iPhone 8Plusも無線充電に対応
iPhone 8、iPhone 8Plusもワイヤレス充電に対応しています。充電時間はiPhone Xとだいたい同じくらいです。iPhone XとiPhone 8シリーズは無線充電を可能にするために背面にガラス素材を採用しています。
モバイルバッテリー、カバーを装着した状態でも充電可能
当然ですがモバイルバッテリーでも充電できます。Spigenのワイヤレス充電器はmicroUSBを採用しているので、メインにWindowsパソコンを利用していてLightnig端子を使わない人にもおすすめです。
iPhone Xは急速充電にも対応
iPhone Xはこちらもオプションで急速充電機能にも対応しています。急速充電の検証は別記事をご覧ください。
バッテリー寿命への悪影響は?
ワイヤレス充電の利用によるバッテリー寿命への悪影響は正直わかりません。 充電回数が増えればバッテリー寿命に悪影響がありそうすし、逆に充電速度が遅いのでUSB充電器で充電するよりはバッテリーに優しい気もします。
こんな使い方が便利
iPhone Xワイヤレス充電は速度が遅いので、職場のデスク脇に置いてこまめに継ぎ足し充電してバッテリーの減りを抑えたり、ベッドサイドに置いて就寝中に充電したりするのに便利です。ワイヤレス充電が普及し、充電できる場所が増えるほど利便性がますテクノロジーです。
「iPhone以外にはLightning端子を使わない」というWindowsパソコン派の人にとってはmicroUSBに統一できるメリットもあります。
まとめ
AnkerやSpigenの充電器はUSBアダプタが付属しないぶん単価が安いんですが、電源アダプタが付属するBelkinやmophieの充電器に比べると充電効率が悪い気がします。Spigenの充電器だとだいぶ充電時間が遅かったんですが、本来のiPhone Xの仕様であれば付属の5Wアダプタで有線充電したときと変わらないはずです(ソフトウェアのアップデートで7.5Wのワイヤレス充電にも対応予定)。
とりあえず安価にワイヤレス充電を体験したければAnkerやSpigenを、有線ケーブルと同じ速度で充電したければBelkinやmophie、あるいはApple純正の充電器の登場を待つのがおすすめです。
他社製の無線充電器は1つのiPhoneの充電にしか対応していませんが、2018年発売予定のApple純正ワイヤレス充電器はApple WatchやEarPodsの同時充電にも対応しているそうです。
ワイヤレス充電は家庭や職場、交通機関、飲食店などに普及すれば、もはやスマホのバッテリー残量を気にしなくても良くなる革新性を秘めています。
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