Switch/Steam(PC)で販売中のインディーゲーム『The Shrouded Isle(ザ・シュラウディッド・アイル)』のプレイ感想レビューです。すごく面白かったゲームなんですけど、チュートリアルが無くて困ったので、ルール説明や攻略のちょっとしたコツを中心としたレビューになります。
『The Shrouded Isle』目次
- 『The Shrouded Isle』目次
- 『The Shrouded Isle』紹介プレイ動画
- 『The Shrouded Isle』ストーリー
- 『The Shrouded Isle』のルール、ゲームシステム
- 『The Shrouded Isle』の進め方
- 『The Shrouded Isle』攻略の基本
- 『The Shrouded Isle』プレイ感想&評価
- 「Switch ゲーム」おすすめ関連記事
『The Shrouded Isle』紹介プレイ動画
プレイして間もない頃に録画してYouTubdeにアップしたプレイ動画です。まだルールを理解しておらず、攻略の手助けにはならない拙いプレイ動画ですが、ゲームの雰囲気を知るためにご視聴ください。
『The Shrouded Isle』ストーリー
プレイヤーは島のカルト宗教の司祭長となり、やがて5年後に訪れる「世界の終わり」まで邪教の教えを守るべく、島を治める5大貴族の人事採用を通じて村民をコントロールします。
『The Shrouded Isle』のルール、ゲームシステム
『The Shrouded Isle』はチュートリアルがまったく無いゲームなので、いつものレビューと違ってルールと遊び方を中心に説明します。
『The Shrouded Isle』はカルト宗教のマネジメントゲーム。村には5つのファミリーがあり、各ファミリーが当カルト宗教に重要な「無知」「情熱」「自制」「後悔」「服従」の5つの仕事を任されています。
家族の中から村に悪い影響を与える背教者を探し出し、生贄として捧げ、5年の間、邪教を守り続けるのがゲームの目的。
一見すると難しそうに見えるゲームですが、慣れると至ってシンプルなシステム。ゲームオーバーの条件は画面下に見える「忠誠度」と「徳」の2つの低下で、この数値が水準以下にならないよう、バランスを取って教団運営の舵をとります。
ファミリーの不満が高まるとゲームオーバー
村内に5つあるファミリーはプラス50~マイナス50の忠誠度=満足度(「熱狂的」「満足」「中立」「不満」「反抗的」の段階で示される)を持っており、仕事をさせなかったり、尋問したり、家族を生贄として捧げたりすると悪化します。いずれかファミリーの満足度が最悪の状態「反抗的」になるとゲームオーバー。
徳が下がるとゲームオーバー
もしくは、各5つの貴族のファミリーが担当し、カルト宗教が存続する上で重要な5つの美徳「無知」「情熱」「自制」「後悔」「服従」いずれかが水準以下の状態(村でないがしろにされた状態)でシーズンを終えるとゲームオーバーです。
つまるところ『The Shrouded Isle』内で行うすべてのアクションは「忠誠度」か「徳」のどちらかの増減を招くので、これらの数値が下がりすぎないように配慮すればOKです。
『The Shrouded Isle』の進め方
『The Shrouded Isle』のゲームの進め方は、基本的に以下の(1)~(3)のターンの繰り返し。
- (1)季節の最初に、各ファミリーを調査(尋問)して「顧問」を選出
- (2)各ファミリーから1人ずつ選出した「顧問」に3ヶ月間(1シーズン)仕事をさせる
- (3)「顧問」の中から生贄を選ぶ
5年間切り抜けるとクリア。他に上記以外のちょっとしたイベントも発生します。
1.尋問と顧問の選出
各家族の個人はポジティブな「美徳」と、ネガティブな「悪徳」の2種類のパラメーターを持っており、仕事をさせるとそれぞれの徳にプラスとマイナスの影響を与えます。
(1)まず、季節ごとに村に5つある各ファミリーの中から「顧問」と呼ばれる「生贄」の候補者を一人ずつ選出するターン。ここでは「調査(尋問)」と「顧問の指名」の2つを行います。
家族の特性は最初"?????"の文字で伏せられており、1回、尋問をすることでどの徳に影響を与えるかが判明し、2回、尋問することで影響力の大きさが判明します。尋問できる回数は限られており、また、尋問を繰り返すと満足度が下がります。また、仕事を任せることで特性を大まかに知ることもできます。
スクリーンショットの「イオセフカ家のヴァレン」を例にすると、この場合、ヴァレンは臆病(-30)もの悪徳を持つ、言うなれば"異端者"です。もし後ほど彼に顧問として仕事を与えた場合、イオセフカ家の担当責務である"情熱"を上昇させ、個人の徳である"後悔"もいくらかアップ(上昇量は不明)。それと同時に臆病(-30)の悪徳の力で、"情熱"を30ポイントも下げます。
2.選出した顧問に仕事をさせる
(2)各ファミリーから1人ずつ、計5人の「顧問」を村内から選出すると、次は選出した顧問に仕事をさせるターン。1~3人に対し、1回 x 3ヶ月=3回の仕事をさせることができます。
顧問に仕事をさせると、その顧問の属するファミリーの担当責務と顧問が持つ”美徳"応じて村に良い影響を与え、"悪徳"の特性に応じて村に悪い影響を与えます。仕事をさせた顧問のファミリーの満足度(忠誠度)もアップ。逆に、仕事をさせなかったファミリーの満足度(忠誠度)は減少。これを1シーズン3回(=3ヶ月)繰り返します。
3.顧問の中から生贄を選ぶ
(3)各ファミリーの満足度と徳が水準以下にならないようにバランスを取りながら仕事を与えると、最後に、宗教に悪影響を与える悪徳を持った者を生贄に捧げます。生贄に捧げる人物の悪徳が大きいほど村人や家族の不満は抑えられ、悪徳が少ない人物を生贄にすると不満が高まります。
顧問の中に悪徳者が居ても居なくても、1シーズンに必ず1人の生贄を選ばなければいけません。
生贄を選出されたファミリーの忠誠度は大きく下がることを念頭に、同一ファミリーから続けて生贄を出したりしないような工夫が必要です。下がった忠誠度(満足度)は、ファミリーの顧問に仕事をさせることで回復します。
ここまでで1ターン=シーズン完了。調査と顧問の選出に戻ります。
上記以外にもたまに発生するイベントや、”疫病”といった変化球の事態も発生。感染症にかかった村民はマップ左上の塔に投獄して治療(浄化)することもできますが、収監中の村民は顧問に選出できないほか、治療に失敗して命を落としたりとまた面倒な事態も起きたりします。
ただ基本的には上記(1)尋問と顧問の選出、(2)仕事、(3)生贄を捧げる……のパターンを4シーズン x 5年間=20ターン繰り返しです。20人の生贄を捧げると無事にクリアとなります。
『The Shrouded Isle』攻略の基本
まずは悪徳の調査を優先し、背教者を探します。忠誠度が高いファミリーから生贄候補を選出して、反抗的なファミリーからは出さないように気をつける。下がった忠誠度は仕事をさせて回復させます。足りない徳を上げる美徳を持っていて、足りている徳を減少させる悪徳を持っている者を選出するように、顧問の相性を考えるのがポイントです。というような考え方が基本的な攻略方法になると思います。
『The Shrouded Isle』プレイ感想&評価
『The Shrouded Isle』の最初の印象は、上手に村人の不満をそらして政治を行う感じがスマホアプリ『Reign』に似たプレイ感だと思ったんですが、もう少し遊んでみると『The Shrouded Isle』の方がよりシビアなリソース管理を求められる人事マネジメント系のシミュレーションゲームでした。
可能なアクションも少なく、すごくシンプルなシステムのシミュレーションゲームでありながら、ルール説明も何も無く、最初はどことどこの数字がつながっているか最初わからないのが不親切な仕様が少し残念でした。しかし単語上にポップアップで解説が出るので、それらをくまなく見ながらと2・3回もプレイすると大体の仕組みがわかるようになっています。
何か良いことと同時に必ず悪いことがついてくる=あっちが建てばこっちが建たない、数値管理のジレンマに苦しむところにボードゲームっぽさも感じるゲームで、例えるなら「人狼ソリティア」。人狼を上手に一人プレイ用のゲームとして再構築した感じで、人狼が苦手なコミュ障の自分でも人狼(っぽい)ゲームが遊べるとあって、個人的にもすごく好きなゲームでした。
1ゲームのプレイ時間はだいたい1~4時間くらい。自動セーブされるので中断も可能です。常に罰を受けているような、真綿で首を閉められているような辛くて厳しいゲームですが、上手にバランスを取って難局を乗り切ったり、裏切り者を見つけ出して処刑できたりしたときの爽快感がたまりません。
Switchのダウンロードソフトとしては珍しいジャンルのゲームなので、シミュレーションゲーム好きにはおすすめ。人狼のバリエーションゲームが好きな人には、人狼のリプレイ記録なアドベンチャーゲーム『レイジングループ』と合わせておすすめのインディーゲームです。
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