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Switch『Celeste』レビュー。超絶技巧的・傑作ジャンプアクション、エクストリーム登山ゲーム

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Switchのインディーゲーム『Celeste(セレステ)』のプレイ感想レビュー記事です。スイッチのインディーズゲームの最高傑作のひとつに数えられる、傑作プラットフォーマー(=マリオのようなジャンプアクションゲーム)を紹介します。

ec.nintendo.com

目次

紹介


Celeste – Nintendo Switch Trailer

『Celeste』を一言で説明するなら、山登りをゲーム的に超解釈した「エクストリーム登山ゲーム」。

ジャンプと壁をよじ登るだけのシンプル極まりない操作にもかかわらず、絶対にゲーマーを飽きさせない、工夫を凝らしたマップやフィールドのギミック、秀逸なレベルデザインが特徴。

「簡単に覚えらる操作、ゲームシステム」と「ゲームバリエーションの豊かさ、奥深さ」を両立させた、ジャンプアクションゲームの傑作です。

ゲームシステムと操作方法

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『Celeste』はBでジャンプ、Aで空中ジャンプ、ZLで壁をつかんでよじ登るだけの極めてシンプルボタン操作。

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『Celeste』はHPの無い即死ゲーで、敵やトゲに触れたり穴に落ちたりしたら、即、終了。 ただし失敗に対するペナルティはなく、あっという間に死ぬけど、リトライも非常に高速。中毒性の高い、スピーディーで高度な操作を要求される超・高難易度のジャンプアクションゲーム。

「山を登るだけ」の単純なゲームシステムですが、優れたレベルデザイン(マップ構成)でゲーマーを飽きさせない、パズルゲームのような横スクロールアクションです。

遊んでみた感想

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『Celeste』は超・高難易度かつ高速リスタートが特徴。 ものすごく難しいけど、失敗してもすぐに、その場ですぐに再チャレンジできます。チャレンジ精神が自然と掻き立てられて、いつまでも辞められなくなる高い中毒性を備えています。

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操作方法は教わる必要がないほどシンプルですが、一応、最初はチュートリアルで、ジャンプと2段ジャンプ、壁に張り付く方法をマスターします。

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壁に張り付けばこんな場所も通り抜け可能。

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空中での2段ジャンプは1回だけできます。ただし画面上に見える緑色の宝石に触れると、さらに2段ジャンプが可能になります。空中で緑の宝石をキャッチし続ければ、1回のジャンプでは届かない場所にも、ジャンプを繰り返して行くことができるので、最終的にはかなり超絶技巧的に、ジャンプで空を飛んでいるような感じになります。

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チュートリアルのチャプターが終わると、ガラッと雰囲気が変わって本編がスタート。あとはトライ&エラーの実践方式で、数限りない失敗を繰り返しながらセレステ・マウンテンの頂上を目指すだけ。

『Celeste』は全8ステージ+αでボリューム感も満点ですが、”パズルアクション“といって良い、工夫を凝らしたマップがひたすら絶え間なく続き、最後の最後まで、1度も退屈することはありませんでした。思わず唸るほど、考えに考え込まれた、パズルのようなマップが『Celeste』の評判の高さを決定づける要因です。

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最初のチャプターだけでも、ジャンプで通り抜けられる透明なエリアや

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交互に点滅するブロック、ジャンプ台といった、アクションゲームを構成する基本ギミックが勢ぞろい。 いきなりラストステージ?っていうくらい、最初から本気で攻めてくるゲーム。

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『Celeste』は物語性を売りにしたゲームではありませんが、決して添え物ではない、メッセージ性の高い人物描写も魅力のひとつ。内面の葛藤を抱えた女性を主人公に据えたことで、ただのジャンプゲーム=登山に、ちょっとした精神性や奥行きを与えているのも、『Celeste』の評判を高めるスパイスになっています。

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ゲーム本編の難易度もかなり高めの設定ですが、やりこみ要素も満載。ゲーム中、クリアに攻略上は必要のない、リワードのイチゴがありえない場所に置かれていたり

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本編に引けを取らないほど、遊びごたえのあるミニゲーム、PICO-8版の初期Celesteが隠れ要素として遊べたりします。

超絶技巧的なジャンプスキルを要求される、高難易度アクション。一見、クリア不可能に見えても、諦めずにトライを繰り返すと必ずクリアできる、レベルデザイン=ステージ設計が本当に見事なゲーム。 あとは実際にプレイしてお楽しみください。

評価まとめ


『Celeste』内で数百・数千とカウントされる“死んだ回数”は、RPGで言うところの“経験値”くらいの意味しかなく、「失敗は成功の糧」という言葉がこれほど似合うゲームも他にありません。

恐ろしいほどアドレナリンが高まり、面白すぎて一晩でクリアしてしまいました…もうちょっとじっくり遊べばよかったと後悔しています。

シンプル極まりない操作からは想像できない、驚くほどバリエーション豊かなステージ。 “覚えるのが簡単なルール”と“奥深いゲーム性”を両立させた良ゲーでした。

セーフティネットを完璧にお膳立てした上で、克服不可能に思えるような困難に立ち向かわせる、良心にあふれた作品で、失敗に対する恐怖心を学校で嫌という程植え付けられた日本人にこそ、是非、プレイしてほしい傑作アクションゲーム。 失敗に寛容であろうとする、“フェイル・ファスト(Fail Fast)”的な流行りの概念とも親和性の高い、情操教育にも良さげな(笑)おすすめゲームです。

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