[9/24追記しました。導入するなら無料の『1Blocker』1択] matagotch.hatenablog.com
はじめに
さいきんリリースされたiOS9に、ウェブ広告を非表示にする機能が搭載されました。
「コンテンツブロッカー」と呼ばれる機能で、標準では有効になっておらず、専用のアプリを購入後、設定が必要になります。
何やら大事になってるっぽい。
ユーザーにとっては迷惑な広告が消える喜び反面、コンテンツ供給側で一部不安視されていました。
実際に使用してみたところ、そんな不安は杞憂だったことが判明しました。
ベストセラーのPeaceは自主的に取り下げ。残る2つのCrystalとPurifyを検証
有名な「Crystal」は論外で、「Purify」も微妙。
Crystalは論外
広告がまったく消えない。 ¥120でも高い。
流石に何もしないアプリは審査を通らないだろうと調べ続けたところ、Googleの広告は消えてるのを見つけた。
ほとんどアップルの悪意を疑ってしまう。
コンテンツブロック導入前
導入後
設定画面の「Safari > コンテンツブロッカー」からON/OFFする。
押しても反応しない謎の設定画面。チュートリアル?
ちょっとは広告が消える「Purify Blocker」
軽快で、機能してると分かる程度に広告も消える。 それでも、PCの広告除去ソフトuBlock Originとは比べるべくもない。
導入前
導入後、スポンサードリンクが消えてる
2chの追尾型広告も相変わらず表示される。
設定画面。いかにも設定できるところがありそうなフリしているけど、画像・スクリプト・フォントの読み込みを止めるだけの意味が無い項目。
全部ONにすると、Safariはこんな表示になる
まとめ
導入は時期尚早。
お金出しても今すぐ試したいならPurify一択だけどオススメできない(9/24追記しました。「いま導入するなら『Purifyではなく、無料の『1Blocker』の方」)。
しかも、同アプリの作者はオープンソースプロジェクトのuBlockを私物化していると非難されている人物で、購入には¥450という金額以上の道義的な後ろめたさを感じる。
実際にアプリを使用してみると、詐欺的な印象さえ受ける。
ほどなくレッドオーシャンになるカテゴリなので、優良フリーアプリの登場を待つのが良い。
社会的な影響も無さそう
iOSに標準搭載でもされない限り、問題が大きくなるとは思えない。
Chromeに標準でついてるデータセーバーでさえ、使ってる人見たこと無いし。
もし流行ったとしても広告の形が変わるだけ。
ブロッカーの導入はモバイル広告の健全化が目的らしいけど、アプリ内広告の氾濫と矛盾してる気がする。
単に、アップルはネット上の経済活動を自社サービスに集約したいだけなんじゃないだろうかと邪推してしまう。
モバイル広告の健全化云々についてはGoogleに期待。
ところで、広告だけでなく、OS・アプリの毎日のアップデートにも辟易してるなら、断然Chromebookがオススメ!(これが言いたかった)