Mac OSX、Linux、WindowsとOSを使いわけていますが、いちばん好きなのはChromeOSです。
Chrome OSはふだんブラウザを利用している人なら誰にでも扱えます。インストールも簡単でメンテナンスフリー。 ブラウザしかつかえないぶん、Windowsだと動作が重たい中古パソコンでも軽快にうごきます。
便利だけど一部機種でしか使えなかったChrome OSが「cloudready」で一般的なPCでも簡単に動かせるようになりました。
cloudreadyで型落ちパソコンを最新型ノートPC以上の理想のパソコンに生まれ変わらせてみました。
目次
必要なもの
8G以上のUSBメモリと、USB端子が付いた中古Windowsパソコン、インターネットに接続できる環境が必要です。
最新のタブレットPCとか、特殊なビデオカードを積んだゲーム用PCでは動かないでしょう。
動作確認済みPCの一覧はコチラにあります。
インストール方法
たったの2ステップでインストールできます。
- 配布先のNeverwareからイメージファイルをダウンロード
- イメージをChrome機能拡張「Chrome Recovery Utility」でUSBメモリにインストール
作成したUSBメモリのまま使うことも、ほかのパソコンの内蔵ディスクにインストールすることもできます。 USBメモリから起動する場合、同じパソコンを使っているあいだは無線WiFiや言語環境の再設定は不要です。
インストール方法はこちらGigazineの記事がくわしいのでおすすめです。
「ファイルを解凍できません。」エラーでインストールできない場合の対処法
下画面のエラーでリカバリイメージが作成できない場合、イメージのzipファイルを先に別のソフトで解凍して、できたbinファイルをローカルイメージに指定することでエラーを回避できました。
Chrome OSの使い方
cloudreadyの正式なOS名は"Chromium OS"であり、名称こそ"Google Chrome OS"とは異なりますが、使い方はまったく同じです。 ほとんどの操作はパソコンのChromeと同じなので、おぼえるべきことは多くありません。
Windowsキーでアプリを起動したり、Google検索したりできます。
日本語には標準で表示・入力に対応しています。
英語キーボードならCtrl+Space
で日本語が入力できます。
途中で設定を変えたくなったら、右下のメニューから変更できます。
キーボード・ショートカットはCtrl + Alt + ?(/)
キーで確認できます。
キーボード操作はGoogleのChromebookのショートカットキー一覧が参考になります。
余っているパソコンにいれてパフォーマンスをチェック
CPUはIntel Coreシリーズなら無問題、ブラウザだけなら最新のMacbookと比べても快適です。 メモリは1Gでも良い感じで、タブを多く使うなら2Gもあれば余裕です。
メモリカードリーダーやbluetoothキーボード、マウスといった一般的な周辺機器に対応しています。 DVDドライブからはデータは読めても、プレイヤーが無いので動画・映画は見れません。
YouTubeの動画再生は不安ありません。Adobe Flashも最初からはいっています。
起動時間はだいたい20秒くらいです。
VAIO type S(PCG-6J1N)
いつ買ったかもはやおぼえていない、5年以上まえのVaioです。 Windows XP搭載、CPUはCore duo、メモリ1Gです。 パネルを閉じたらちゃんとスリープします。
Macbook pro 13(2014年retina)
Optionキーを押してUSBから起動できます。 2本指のスクロールもできて動くんですが、Windowsキーがなかったり、かな・英数キーがきかなかったりとキーボードが不便です。
Dell Inspiron 1545
2010年のWindows Vista搭載モデルです。発熱・騒音も少なく大画面で超快適です。 ただしパネルを閉じても画面が消えるだけでスリープできません。
Thinkpad X41
10年以上前のノートPCです。 Ubuntuなら動くんですが、cloudreadyは起動できませんでした。
Chromebookと比較
中身はまったく同じです。 機種によりますが起動時間以外のパフォーマンスは中古PCのほうが上です。
まとめ
サポートが終了したWindows XP対策の無料OSといえばLinuxが有名ですが、使い方がむずかしくて人に簡単にはすすめられませんでした。
Chrome OSはただ"ChromeブラウザがうごくだけのOS"ではなく、つかいやすくて安定した理想的なOSです。 いままでは数少ないChromebookでしか使えませんでしたが、これからは好きなハードで動かせるようになります。
ただ古いパソコンを再生するというだけでなく、好きなパソコンと組み合わせることで理想のコンピュータを追及できます。