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iPad Pro / Surface Pro比較。おすすめタブレットPCはどっち?


どちらも愛用中の甲乙つけがたいタブレットPC「Apple iPad Pro」と「Microsoft Surface Pro」の比較レビューです。購入の目安になれば幸いです。

目次

iPad Proの特徴・比較

iPad Proの良いところ

画面と大きさのベストバランス


iPad 10.5最大の特徴は「実用的なキーボードを備えた最小の端末」。 Surface Proはおろか、自称「最軽量」Windowsラップトップのよりずっと軽量かつ、(別売りのApple純正キーボードカバーで)妥協のないキーボードを備えています。

大きいサイズのiPad 12.9はSurface Proよりも大画面。 携帯性と大画面の操作性どちらを優先するかはユーザーの選択に委ねられています。

ノートパソコンと比較して、iPad Pro 10.5は「安い」


コスパの異常に優れたiPadと比べて「高い」とばかり言われるiPad Proですが、最も安いiPad Pro 10.5(ストレージ64G、WiFiのみ)は税別69,800円。Smart Keyboardカバーと合わせても、Surface Proと比較して低価格。 純正Smart Keyboardカバーではなく、市販のBluetoothキーボードを組み合わせればもっと安くなります。

起動が速い

Touch IDによる指紋認証ログインは超高速!むしろホーム画面で時間を確認したいだけなのにロックが解除されてしまうほど。 ログインだけ見ればSurfaceのWindows Hello顔認証も洗練されていますが、電源投入とロック解除、その後の実際にソフトが使えるように鳴るまでのじかんを考えると、圧倒的にiPadの方が高速です。

USB充電器、モバイルバッテリーが使える

iPad / iPad ProはLightning-USB経由での充電。モバイルバッテリーを組み合わせれば、駆動時間には実質、制限がありません。 iPadの充電アダプタは、スマホ等も充電できる汎用のUSB充電器なので、持ち歩く荷物もコンパクトになります。

(比較的)動作に安定感がある

Apple製品はハードもソフトも信頼性が最高です。ただし“比較的”と書いた通り、最近のAppleソフトはバグが多く、かつてほど信用性は高くありません。 自分の環境でも、iOS 11アップデート後の日本語入力自体の不安定さに悩まされています。

iOS / iPadは基本的に安定していますが、たまに不具合が発生した時には解決方法が見あたらなかったりします。 対するSurface ProはiPadよりは基本不安定ですが、問題が発生した場合にもそれなりに対処法があったりするので「どちらが信頼できる」という話では無いかもしれません。

アプリが充実している


iPadのオフィスソフトは微妙な感じですが、「Ulysses」や「Bear」、「iA Writer」といったプロ用執筆用のテキストエディタは充実しています。 Adobe Photoshopはありませんが、RAW写真も編集できるカメラフィルターアプリや、本格的なフォトレタッチ・アプリの「Affinity Photo」など、新しいアプリの開発が盛んです。 Illustratorがない代わりに、Apple Pencilと組み合わせてプロの現場でも利用されている「ProCreate」や「ClipStudio」などの優秀なイラスト制作ソフトがたくさんあります。 matagotch.hatenablog.com

Apple Pencil、Apple純正Smart Keyboardカバーが優秀


Apple Penは「紙とペン」にかつて最高に近い感触のタブレット用のペンです。プロのイラストレーターの間でも普及が進んでいます。お絵かきアプリでイラストを描くならiPad Pro、Photoshopなどのソフトで写真やイラストを仕上げるならSurface Proがおすすめです。

アップル純正のスマートキーボードカバーも打ち心地が最高です。 matagotch.hatenablog.com

実はゲーム機としても高評価


iPadではAppStore上の無数の斬新なゲームアプリが遊べるだけでなく、従来、家庭用ゲーム機やWindowsパソコンゲームの得意分野だった、メジャー級タイトルも続々移植されています。Surfaceでは限られたPCゲームしか快適な動作は見込めませんが、iPad ProならAppStore上のどんな重たいゲーム・アプリでも安心して楽しめます。

matagotch.hatenablog.com

iPad Proの良くないところ

従来のWebアプリは動かないものも多い

モバイルSafariの挙動はパソコンのWebブラウザと大きく異なります。iPadのSafariにはマウスカーソルが無いのでマウスホバーは1タップ、クリックは2タップという操作で代用していますが、ホバー動作は正常に動かないサイトも多くあります。

他にも拡大縮小時に画面要素が崩れたり、そもそもスクロールができなかったりするページもあったりするので、仕事でWebサイトの管理画面にアクセスする必要がある人は、iPad Proでは仕事が出来ない可能性もあります。

プロ向け仕事用・ビジネスソフトウェアが少ない


iPad版Officeはパソコン版の機能限定版、Photoshop等アドビ製品に関してはPC版とまったく別物(【2018年11月 追記】iPad版Adobe Photoshop CCが正式発表されました。)。

iPad Pro向けのAffinity PhotoやLightroomなどのプロ向けグラフィックソフトも台頭しつつありますが、依然として会社で用いられるほど普及はしていないので、用途としては個人利用に限定されてしまいます。

ファイルの概念が無い

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iOS 11でファイル管理アプリが新機能に追加されたことが話題になりましたが、それでもiOSでの複数ファイル操作はさほど改善されていません。

iPad Proでは画像や音声、テキストなど複数ファイルを1プロジェクトでまとめて管理したい時や、沢山のファイルをまとめて変換したい時にすごく困ります。

画像などの変換は自動化アプリ「Workflow」でもできますが、求めるファイル形式や出力先が対応していなかったりすると諦めるしかありません。

メモリカード経由でデータを渡すときも注意が必要で、デジタルカメラで撮影された写真くらいは外付けのメモリーカードリーダーで読み込めるんですが、パソコンでコピペした文章ファイル等はiPad上から読み込めません。 matagotch.hatenablog.com

ディスプレイ角度が変えられない


iPad Proの画面の角度は固定されています。Surface Proのような柔軟性はありません。人によってはデスクワークは辛いと感じるかもしれません。

画面を見ないと操作できない、細かい並行作業に向かない

「キーボード入力にパソコンが追いつかない」という現象を経験したことがある操作の早い人は要注意。ショートカットキーが少なく基本タッチ操作のiPadの場合、「画面の描画が終わってからタッチして操作」というふうに、コンピュータの処理を待ってから操作を行う形になるので、ノートパソコンに比べ事務作業の速度が圧倒的に劣ります。

キーボードショートカットを駆使して定型的な事務作業を行う場合は、断然通常のパソコンの方が高速に処理できます。

キーボードによる操作性が良くない、キーボードショートカットが少ない(=表計算ソフトは厳しい)

オフィス系ソフトなど、PCと同じソフトがiPadにあったとしても、対応しているショートカットが少なくて使いづらかったりします。 ビジネスで表計算ソフトを使っている方はiPadで仕事をするのは諦めた方が賢明かと思います。

そもそもコピペに時間がかかる

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文字列のコピーひとつとってもiPhoneやiPadの場合は画面を長押ししないとダメで、このタイムロス一つとってもiPadが高度なテキスト処理に向かないことがわかります。

自由度が低い

iPad Proが最高のパフォーマンスを発揮するのは、あくまでAppleが用意したレール上を走る場合に限った話。パソコンのように自由に操作をカスタマイズできないだけならまだしも、本当に困るのはiPadだけでは解決できないトラブルが発生したとき。

ひとつ例を挙げると、アップデートにバグが含まれていて日本語入力が不安定になったとき、パソコンであれば”Google日本語入力”のように別の入力ソフトをインストールすれば解決できる話ですが、iPadではアップルが対応しないかぎりユーザーからは対応のしようがありません。

Webサイトがモバイルのブラウザに対応していなかったり(もしくは使いづらかったり)、メモリカードでファイルを渡したかったり、iPadで処理できない種類のファイルを渡されたりしたときに「やはりiPadはパソコンの代わりにならない」と感じます。

Surface Proの特徴・比較

Surface Proの良いところ

ディスプレイ角度が柔軟に変えられる

重たい12インチ級の大型タブレットは手に持って長くは使えません。Surface Proの秀逸なキックスタンドで、大画面でも本体重量が気になりません。大画面タブレットは横置きで使うのが基本スタイルになります。

Microsoft Office、Adobe Photoshop、Illustratorといったキラーコンテンツ

iPad Proも「プロ仕様」を標榜していますが、Surface Proはアドビやマイクロソフトのビジネスソフトウェアが完璧に動作します。

従来のソフトウェア、Webアプリの互換性が高い

Surfaceはタッチ操作とマウス(タッチパッド)操作の両方に対応。 標準のEdgeブラウザ以外にもChromeも動きます。

パソコンゲームが遊べる

WindowsなのでXbox Oneワイヤレスコントローラーを繋げれば、無数のPCゲームが楽しめます。ただしGPU(ビデオカード)を搭載していないので、本格的なゲームは厳しくなります。最近はiPadでも「アサシンズクリード」や「シヴィライゼーション6」のようなPCゲームのメジャータイトルも移植されていています。AppStoreの隆盛ぶりと、iPad Proならどんなアプリゲームでも安心してプレイできることを考えれば、ゲーム機として見れば「方向性の違い」くらいの差かもしれません。SurfaceはSteamのカジュアルゲームや軽めのオンラインゲーム、iPadはAppStoreの流行のアプリ・ゲーム、という住み分けになります。

matagotch.hatenablog.com

Surface Proの良くないところ

アプリが少ない


Microsoftストアが過疎ってます。 Windows版があったとしても、Kindleように完成度の低い残念なアプリもあります。ただし従来のプロ向けソフトが充実しているので、仕事用ソフトウェアでは決して負けていません。

Surface PenとApple Penは別物


Surfaceのペンは繊細な線を引くイラスト用というより、面を塗ったり、大雑把なフォトレタッチ処理に向いています。 Windows用のグラフィックソフト自体が大画面のデスクトップとWacomのペンタブレットで使うように設計されているので、Surface Proのペン操作はソフト的に無理があるケースがほとんどです。 タッチ操作は便利なので、ブラウザのリンクはほとんど指で押しています。

起動が遅い

iPad Proがスマホ並みにすぐ使えますが、Surface Proは従来のパソコン通り電源を入れてログインの手間がかかります。

(Apple製品と比べて)不安定、信頼性が低い

Windowsパソコンとしての汎用性と引き換えに、Appleのスマホやタブレットほどの安定性はありません。

OS・ソフトがタブレットなどのタッチデバイスに最適化されていない


Surfaceはデスクトップと共通のWindows 10にあくまで「タブレットモード」の機能改善を施しただけのものなので、最初からタッチデバイス向けに作られたiOSと比べると、ボタンやテキストなど画面要素が小さくて使いにくく、タッチ操作の快適性は大きく開きがあります。ただしキーボード操作はWindowsの方がショートカットキーが多くて快適です。

Surface Proの設定>ディスプレイ>拡大縮小とレイアウトで、項目のサイズを変更するとタッチ操作しやすくなります。

Apple PencilとSurfaceペンの比較


ペンの追従性はApple Pencilの方が断然上。iOSは面白いアプリも充実しています。

一方Surface Proはペンの操作性はやや劣るものの、Adobe Photoshop / Illustratorやマンガ・イラスト制作ソフトのClip Studio / Clip Studio Paintなどプロ向けのソフトが充実しています。

Apple純正iPad Pro用Smart KeyboardカバーとSurfaceタイプカバーの比較


キーボードの静粛性と打ち心地はiPad Proが上ですが、Surfaceのタイプカバーも使いやすい部類に入ります。 キーボードショートカットはWindows 10の方が充実しています。

アプリを比較

「iPadでできること=アプリでできること」なので、別記事「iPad Proおすすめアプリ」を参考に、完璧なブラウザとMicrosoft Office・アドビ製品・プログラミング環境を備えるSurface Proと、iPad Proのアプリ一覧を天秤にかけてみると、どちらの方が自分にとって必要な端末か分かりやすいと思います。 matagotch.hatenablog.com

iPad Pro / Surface Pro比較まとめ

iPad Proには10.5インチというベストサイズが登場し、Surface ProにはLTEモデルが登場したことで、どちらも悩ましい神端末になりました。

こうして比較してみると、iPad ProとSurface Proは近いコンセプトながら、まったく別カテゴリの製品に分けられます。

iPad Proは9割がた完成したタブレットですが、残りの1割でできない作業が仕事に用いるには致命的だったりします。iPad Proはやりたいことが明確な人におすすめです。

Surface Proの使い勝手はiPad Proと比べて決して優れてはいませんが、iPad Proの不可能な残りの1割の作業も完璧にこなせる汎用タブレットPCです。

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