2017年4月7日発売、Android搭載スマホ「VAIO Phone A」の実機購入レビューです。
- 性能は求めない
- リーズナブルな価格で必要十分な機能があればOK
- よくわからないメーカーの格安スマホは嫌
そんなミニマリスト向けの「無印良品」的なシンプルスマホです。
目次
- 目次
- 仕様・スペック
- 価格
- 開封・外観チェック
- カメラ撮影サンプル写真
- ベンチマーク
- おすすめの設定・使い方
- おすすめアプリ
- 落下耐久テスト
- BluetoothキーボードもOK
- 比較
- 気になる続報、後継機種の噂!?
- まとめ的な感想
- おすすめ記事
仕様・スペック
液晶サイズはフルHD解像度(1080 x 1920)の5.5インチ、重量は167g。 CPUはSnapdragon617 オクタコア(8個)のRAM3G、内蔵ストレージは16Gです。
カメラはリア1300万画素、フロント500万画素。 GPSとジャイロセンサー(傾きセンサー)がついているのでPokemon GOも快適です。
そのほか指紋認証機能はついておらず、防水非対応、Felica(おサイフケータイ)も非対応。 OSバージョンはAndroid 6で、Android 7へのアップグレードは未定です。
DSDS(3G・LTEのデュアルSIM・デュアルスタンバイ)という、SIMカードが2枚挿せる仕様なので、通信カードを上手に使えば通信費を節約できます。 2つあるSIMカードスロットの片側はmicroSDカード兼用で、microSDカードを挿せばストレージを増やせます。
USB端子もUSB-Cを採用する最新機種が多い中、VAIO PhoneはmicroUSB端子。
lightning端子オンリーでオーディオ端子すら付いていないiPhone 7よりは使いやすいと思います。
価格
本体価格は26,784円(税込)です。
直販サイト「VAIO STORE」か「ソニーストア」、楽天やMVNO(格安通信業者)サイトから購入できます。
どこで買っても同じだと思うんですが、なんとなくより直販っぽいVAIOストアで購入すると信州安曇野の新鮮な空気がオプションでついてきます。
開封・外観チェック
外箱もシンプル・ミニマルです。信州安曇野のフレッシュな空気が詰まっています。
付属品はUSBアダプタ、ケーブル、SIMピンだけです。
IIJmioの場合、トレーに挿すだけで設定不要で使えました。SIMサイズはnanoSIMとmicroSIMに対応しています。
起動、初期設定直後のホーム画面です。液晶暗め。不要なアプリが一つも入っておらず、日本語入力アプリも「Google日本語入力」。完全に素のAndroidです。素敵。
サテン風のアルミ削り出しのボティの高級感が特徴のVAIO Phone A。
金属製の部分と、樹脂製のアンテナパーツからできている背面の構造は、iPhoneよりもiPadに近い感じです。
無駄のないデザインは以前Windows Phoneとしてリリースされた「VAIO Phone Biz」と同じだそうで、使い回しなので格安スマホでありながら高級感のある仕上がりになっています。
左下の穴はスピーカーです。後ろ向きについているので、手や机に反射させるといい感じの音を鳴らします。モノラルですが、初め音量が大きくてビックリしました。
手に持った最初の印象は「薄い!軽い!」です。iPhone 7 plusと比べて、同じ5.5インチ液晶で20gほど軽量。
左からiPhone SE、iPhone 7 plus、VAIO Phone Aを並べて大きさの比較。
液晶の品質はiPhone 7が飛び抜けている他、iPhone SEとVAIO Phoneは同じくらいです。
VAIO Phone Aの背面はiPhone SE(ホワイト/シルバー)の金属部分と同じような質感。 iPhone 7 plusだけカメラが出っ張っていて机においたとき収まりが悪い感じです。
iPhone SEと同じくらいの厚さです。
クオリティの高さを主張する金属のひんやり感・サラサラ感。さわり心地が最高。 ゾウが踏んでも壊れなさそうな剛性が伝わってきます。
前面にブランドロゴなどの無駄な装飾を配してないのが高評価。
ここまで徹底してシンプルだと、もはや恋に落ちた気がします(笑)! きれいなお顔が隠れていたので、液晶保護フィルムを速攻で剥がしました。
通知パネルの「キャスト」からFire TV stickやテレビへのmiracastミラーリングも可能。
SIMフリースマホなのでテザリングもOKです。
バッテリー持続時間について、WiFI・Bluetoothオン状態の通常利用で約12時間後に残量低下の警告が出ました。 ハードな使い方をしなければ大丈夫ですが、最近のiPhoneに慣れてると減りが早く感じます。
カメラ撮影サンプル写真
室内の同じテーブルで撮ったiPhone SE。
高級機種と比較して、カメラが最も差が出たところでした。この写真はまだマシな方なんですが、カメラにはあまり期待しないほうが良いです。
突然の飯テロすみません。明るい店内で撮ったんですが、薄暗くて青白いので、あんまり美味しそうに見えません。 カメラ写真をシェアするなら、アプリでエフェクトかけたほうが良さそう。
近所の公園の桜。キレイだけど少し暗め。
暗所の撮影は不得意。真っ暗です。
同じ場所・時間にiPhone 7で撮影した写真。こんなに違います。
基本、iPhoneのように適当に撮っても綺麗に写る感じではありません。
ふつうに明るいところで撮っても影が潰れたりします。
ベンチマーク
せっかく素のアンドロイドに変なアプリをインストールしたくないんですが、一部の需要を見込んで「Antutu Benchmark」で性能を計ってみました。スコアは45156。
実際の使用感も可もなく不可もなく、同価格帯の格安スマホと同じレベルの性能。 さすがにiPhoneほどサクサクじゃありませんが、重たいゲームとかするのでなければ実用上、問題ない速度です。
おすすめの設定・使い方
指紋認証がついていないので、「設定 > セキュリティ」のカスタマイズがおすすめです。
ロックするまでの時間や電源ボタンの処理が変更できる他、「Smart Lock」機能で場所や他の端末、顔認識、音声認識でロックを解除できます。
安全性と利便線を天秤にかけ、理解したうえでの設定おねがいします。
「信頼できる音声(OK Googleの検出)」はパフォーマンスの低下を招くのでOFFがオススメです。
おすすめアプリ
VAIO Phone Aが採用するOSはひとつ古いAndroid 6。
最新のAndroid 7との違いは、ウィンドウの分割機能という、ほとんどの人が使わなさそうな機能なんですが、それはおいといてブルーライトカット機能(夜間モード)が搭載されたのは羨ましい…。
ですが、Android 6でもアプリ「ブルーライト軽減フィルター」をインストールすればブルーライトカットできます。 無料でもじゅうぶん使えて、処理速度の低下も軽微。お金を払えばAndroid 7の標準機能より高機能になります。 play.google.com
落下耐久テスト
愛してるって言ったのに……初日に1m超の高さからコンクリの床へ背中から突き落としてしまいました。
傷だらけの背中。自分という人間が信じられません。
たまたま打ちどころが良かったとはいえ問題なく動作。iPhoneやXperiaなら100%確実に壊れていた高さでした。
BluetoothキーボードもOK
たまにモバイルキーボードをつなげても、スクリーンキーボードが消せない機種があるんですが、VAIO Phone Aは問題ありませんでした。
標準で「Google日本語入力」が入っているので長文入力も可能。
matagotch.hatenablog.com 安価で、落としても安心の耐久性。学生さんや、子供のはじめてのスマホにもうってつけです。
比較
NuAns NEO Reloaded
何一つ妥協したくないならこのスマホ。 SIMフリー・電子マネー対応・防水の三拍子そろった、iPhoneに対抗しうる数少ないAndroidスマホです。 グッドデザイン賞受賞。 交換可能な別売カバーのユニークさが目を引きますが、実力・コスパ共に申し分ない本格派SIMフリー端末です。
matagotch.hatenablog.com コスパも悪くないと思うんですが、値下げしたiPhone SEと比べると割高に感じるかもしれません。
HUAWEI nova lite
価格対性能比で選ぶなら中国ファーウェイ製の格安SIMフリースマホで間違いなし。 安価なのにガラス製の質感の高いボディ、指紋認証つき、申し分なしの高性能・低価格で評判も上々です。
matagotch.hatenablog.com 自分も同じファーウェイのP9 liteを購入しました。性能は申し分なかったんですが、前面のブランドロゴだったり、不要なアプリだったり、そんなディテールが気になって愛着がわかず、使わなくなったんですよね……。
気になる続報、後継機種の噂!?
www.yomiuri.co.jp YOMIURI ONLINEのインタビュー記事で、VAIO株式会社の大田義実社長がVAIO Phone Aについて言及されています。 VAIO Phone Aの評判の高さに続いて、新型モデルに関する気になる言葉が……
(VAIO Phone Aは)防水機能などは搭載していませんが、次に発売する機種で検討します。
新機種の名称はVAIO Phone ZとかVAIO Phone Xになったり? 性能アップしたフラッグシップモデルの新型に期待です。
まとめ的な感想
「頑丈で安価」という付加価値を持ったスマホです。持ち歩いてすごく安心感があります。
「ソニー」「バイオ」というブランドに、さほど良いイメージも持っていないんですが、正直、VAIO Phone Aは自分にどストライクのスマホでした。 末長くお付き合いさせていただきます。
いまどき指紋認証すらついてませんが、開き直れば無くて困るものでもありません。 数年前まで付いて無かったですし。
ちょっとくらい我慢しても愛用したい、そう思わせてくれる魅力をもった端末です。
おすすめ記事
SIMフリースマホの記事はコチラ↓ http://matagotch.hatenablog.com/archive/category/%E6%A0%BC%E5%AE%89SIMmatagotch.hatenablog.com