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江戸川乱歩、谷崎潤一郎…Kindleで青空文庫を読む方法

青空文庫に追加されたばかりの本は、キンドルですぐには読めない

数日前に江戸川乱歩や谷崎潤一郎の著作権が切れて間もなく、「青空文庫」に作品が追加されました。

www.itmedia.co.jp

青空文庫の新規公開本は、iPhone・iPadなら専用アプリですぐに読めますが、KindleではKindleストアに登録されるまでは読めません

目次

青空文庫の新規公開本がamazon.co.jpのKindleストアに登録されるまでの時間

1月1日に青空文庫で公開された「二銭銅貨」が、Kindleストアで2月2日に登録。1ヶ月待てるなら変換は不要です。

二銭銅貨

二銭銅貨

Kindleは電子書籍だけでなくWeb記事も読める

Kindleには、パソコンから送ったWebサイトの記事を読む機能があります。

上記3つの方法で、ネット上の無料の書籍をKindleに変換・転送。結果を比較してみました。

意外と知らない?青空文庫は「Send to Kindle」でルビまで変換できる

「Send to Kindle」は、HTML、画像、PDFやワード文書をメール経由でKindleに転送できる、Amazon標準のコンテンツ転送サービスです。

じつは青空文庫は「Send to Kindle」で綺麗に変換できます

「Send to Kindle」の使い方

最初に、Kindleで受信を許可するメールアドレスの設定が必要です。

amazon.co.jpの「アカウントサービス > コンテンツと端末の管理 > 設定」の"承認済みEメールアドレス一覧"に、ふだん利用しているEメールアドレスを登録します。

受信設定が完了したら、作品を添付メールで送信して、Kindleで読めます。

読みたい作品XHTMLをローカルに保存します。 PDFで保存すると画像も表示されますが、文字が小さくて読みづらいのでHTMLがおすすめです。

保存したコンテンツを"Send-to-Kindle Eメールアドレスの設定"にある、Kindle端末のメールアドレス宛に添付で送信します。 タイトルと本文は不要です。

しばらくすると、Kindle側にコンテンツが届けられます。

Chromeの「Send to Kindle機能拡張」を使うと1クリックで転送できますが、米Amazon.comと結合されたアカウントが必要です。

変換結果

横書きで、ルビまで完璧に表示されています。

これでもだいぶ良い感じなんですが「画像も表示したい」「縦書きじゃないと気分がでない!」という人のために、別の方法も紹介します。

縦書き対応の「青空キンドル」

青空キンドル」に作品zipのURLを貼って「PDF化」を押すだけで変換してくれます。 できたpdfをUSBや「Send to Kindle」で転送すれば完了です。

ルビも画像も綺麗に表示できます

そのままUSBで転送するとPDF形式のままですが、「Send to Kindle」で送るとKindleに最適化されたmobi形式に自動で変換されます。

お手軽ですが、ページめくりの向きが逆になります

完璧を目指すなら「AozoraEpub3」

「AozoraEpub3」はルビ、画像、縦書きに対応しています。 標準ではKindleのフォーマットに対応していませんが、「KindleGen」というソフトを入れるとMOBIファイルにも変換してくれます。

先に紹介した2つのウェブサービスと違い、専用ソフトのインストールが必要です。

下サイトから「AozoraEpub3-xxx.zip」をダウンロードして解凍します。 www18.atwiki.jp

次に「KindleGen」をダウンロードします。 kdp.amazon.co.jp

解凍したフォルダ内の「kindlegen」を「AozoraEpub3.jar」と同じフォルダにコピーします。

「AozoraEpub3.jar」をダブルクリックして実行します。 「端末設定 > Kindle PW」を選んで、作品zipファイルをドロップ。 「変換...」を押すとmobiファイルができます。

OSXで、セキュリティの警告が出た場合、「システム環境設定>セキュリティとプライバシー>一般」タブから実行を許可できます。 Windowsの場合はJAVAのインストールが必要かもしれません。

完成したファイルは、ルビも画像も綺麗に表示されます。

まとめ・上手くいかなかった方法

ウェブサービス「bookYARD」のepub変換を生かせば全部ウェブ上で完結……と思ったけど、その後のmobiへの変換がウェブサービスではうまくいきませんでした。

epubからmobiへの変換は、PC上の「kindlegen」と「Kindle Previewer」だと上手に変換できるので惜しい感じです。

Kindle Paperwhite、電子書籍リーダー(第7世代)、Wi-Fi 、4GB、ブラック

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  • 発売日: 2015/06/30
  • メディア: エレクトロニクス