iPhone Xは急速充電(=Power Delivery、USB PD)に対応しています。
ただしiPhone Xの高速充電機能を利用するにはApple USB-C - lightningケーブルとMacBookなどの付属する急速充電器のオプション品購入が必要です。
目次
iPhone Xの急速充電に必要なもの
- Apple純正Power Delivery対応USB-C - Lightningケーブル
- Power Delivery対応急速充電器
(1)のPower Delivery対応ケーブルはApple純正品の「Apple USB-C - Lightningケーブル」しか発売されていません。ケーブル長が1mと2mの2種類ありますが、iPhone用なら1mをおすすめします。
(2)の急速充電器とはMacBookなどに含まれる29W/61W Apple純正USB-C電源アダプタのことです。
当記事ではMacBook Pro 13の61W電源アダプタを使って動作検証を行なっていますが、Power Delivery対応充電器はアップル純正品以外にもAnkerからも発売されています。
iPhone Xの充電時間を計測
バッテリーが空になった状態から30分毎にバッテリー残量を記録しました。 バッテリ残量は見やすいように5%刻みで端数を丸めています。
iPhone X付属の標準5W充電器の充電時間
- 30分 20%
- 60分 40%
- 90分 60%
- 120分 80%
- 150分 95%
- 180分 100%
3時間で満充電。日常使いとしては「2時間で8割充電される」と覚えておけばOKです。 バッテリー残量が80%を超えたあたりから充電速度が鈍化し、90%を超えると1/4くらいの速度に低下するので、満充電を待たずにケーブルを抜く方が賢明です。途中でやめた方がバッテリーにも優しいと思われます。
iPad付属の12W充電器の充電時間
iPadに付属の12W USB-Lightning充電アダプタの充電時間です。
- 30分 30%
- 60分 60%
- 90分 85%
- 120分 95%
- 150分 100%
2時間30分で100%。満充電になるまでの時間は30分しか差がありませんが、充電途中のバッテリ残量の伸び率がだいぶ違います。iPad充電器で充電すると感覚的にはだいたい標準の9W充電器の1.5倍の速さで充電されます。
【Power Delivery】急速充電器の充電時間
MacBook Pro 13付属のApple 61W USB電源アダプタとApple純正USB-C - lightningケーブルで急速充電した時間です。
- 30分 49%
- 60分 77%
- 90分 94%
- 120分 100%
30分で半分、1時間で8割、2時間弱で満充電になりました。80%まではiPhone X付属USB充電器の半分の時間で充電できます。
【おまけ】充電器の重量を比較
ケーブルの重さはUSB - Lightningケーブルが19g、Apple Usb-c - Lightningケーブルは25gと6gしか変わりませんが太くて結構かさばります。
アダプタ自体の重さはiPhone付属の5W充電器が23g、iPad付属の12W充電器が66g、MacBook Pro 13付属61W充電器が195gです(29W充電器は所有していません)。
【オマケ】iPhone Xはワイヤレス(無線)充電にも対応
iPhone XはPower Delivery急速充電だけでなく、オプション品でワイヤレス充電にも対応しています。アップル純正の無線充電器は未発売ですが、サードパーティから多くのQi対応ワイヤレス充電気が発売されています。
ワイヤレス充電の充電時間は別記事で検証したので、こちらの記事もご覧ください。 matagotch.hatenablog.com
まとめ
iPhone Xは1時間で80%充電できる驚異の急速充電能力を秘めています。満充電までの時間は通常の充電方法では3時間かかるところ、急速充電なら2時間で満充電になります。
本体サイズが小さいのでiPhone Xの方が充電時間が短いかな?と想像していたんですが、むしろiPhone 8 Plusの方がやや早いかな?という同程度の充電時間でした。
寝る前に充電を忘れがちな人はApple USB-C - Lightningケーブルと急速充電器のセットを持っていても良いかもしれません。
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