『Hollow Knight(ホロウナイト) 』は任天堂スイッチやSteamで販売されるダウンロードソフト。可愛くて個性的なムシたちの世界で、かつて栄えた地下の古代王国ダンジョンを探索する、2Dサイドビューのアクションアドベンチャーゲームです。
目次
紹介
Hollow Knight - Launch Trailer - Nintendo E3 2018
『Hollow Knight(ホロウナイト)』はFCやSFCの「メトロイド」「悪魔城ドラキュラ」に由来する、いわゆる「メトロイドヴァニア」と呼ばれるジャンルに属する、伝統的な2Dサイドビューの探索系アクションゲームです。
『Hollow Knight(ホロウナイト) 』のゲーム内容を一言で表すなら、横スクロール2D版「ダークソウル」。 グラフィックはダークファンタジー版「ピクミン」。暗がりに生息する奇妙な昆虫のようなキャラクターが、アメリカの手書きアニメ(=カートゥーン)風に、とにかく可愛く、魅力的に表現されていて、架空の昆虫の生態系を模した世界のすべてがこのゲームの魅力。
価格の割にボリュームも満点、傑作アクションRPGです。
プレイした感想
『Hollow Knight(ホロウナイト) 』の主人公はクワガタのような2本のツノがついた白い虫。剣の代わりに”釘(クギ)”で戦う、冒険者です。
まずは地上の町「ダートマウス」からスタート。『Hollow Knight(ホロウナイト) 』はウィザードリィのような古典的なダンジョンRPGのように、町はずれにある、かつて王国のあった地下のダンジョンに潜り、奥深くまで攻略していくタイプのアクションアドベンチャー。
初期の町は人気も少なく、お店とかもありませんが、ゲーム進行に合わせて発展していきます。
敵モンスターは突進型のカブトムシや地を這うイモ虫、ガードの固いアルマジロ、壁穴から襲いかかる大ミミズ、剣豪的なカマキリなど…。 敵・味方のムシ達の姿は昆虫的であったり、人間的であったりして、有機的に、魅力的に表現されています。
『Hollow Knight(ホロウナイト) 』のアリの巣のように張り巡らされた、古代文明からなる広大な地下のダンジョンは、決して単調な"岩場”ではありまえせん。独自の”生態系”を構成している、暗がりに生息する奇妙な生物や、多彩な植物の、イマジネーションの豊かさが『Hollow Knight(ホロウナイト)』の評判の高さの所以です。
ただし広大なダンジョンをさまよう冒険者をサポートするシステムも一応用意されており、途中、見かけるムシの研究者から、おおまかなマップを購入することができます。
マップが用意されているとはいえ、ダンジョンは単純な一本道ではなく、新しいアイテムやアクション、ギミックを利用しないと到達できないルートが複雑に張り巡らされているので、地図だけに頼らず、訪れた場所のイメージをちゃんと覚えておかないと、あとからダンジョン内を散々、行ったり来たり徘徊させられることになります。
たまに「セレステ」ばりのジャンプアクションが要求されるフィールドが出てきたり、初見では到底、倒せないようなボスキャラ等…手応えのある高難易度アクション。力押しでは攻略できず、敵を動きを完全に見切らないと倒せない、嘘がつけない戦闘なので、アクションの苦手な人は要注意。
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『Hollow Knight(ホロウナイト) 』は基本行ったり来たりが多い探索型のゲームですが、セーブポイントやワープポイントが親切なので、不便さを感じることは多くありません。フィールドの大きさもほど良くボリューム満点で、マップを完成させていくのが楽しいゲームです。
ただし、ちょっとしたルートを見逃してしまったり、途中「行けなかった場所」を覚えてなかったりすると、さ迷うハメに陥るので、注意深く探検する必要があります。
突然、強敵に襲われることもあるので、ダンジョン内では気を抜くことはできません。
特に、未知のエリアを探索するときの緊張感がたまりません。
ダンジョン内の椅子が、数少ない、安らぎのセーブポイント。
HPが0になるとゲームオーバー。敵に倒された地点にジオ(=お金)を落として、最後のセーブポイントに戻されます。倒れた瞬間に自動セーブされるので、あわててリセットしても無駄です(笑)。
序盤では装備の選択肢は少ないんですが、次第にジオで買えるものが増えてきて、地図や主人公を強化するアイテムを買ったり、通れなかった道を開けたりできるようになります。
リスタートは「ダークソウル」方式。HPが0になった地点に戻り、主人公の「カゲ」を倒すと、失ったジオと”ソウル”が回収できます。
MPの役割を果たすのが、画面左上の顔の形をした「ソウル」です。ソウルは敵を攻撃するとチャージ可能。
Aボタンを押し続けると、ソウルを消費してHPを回復したり、ゲームの進行度合いによって、新たな手に入れた攻撃をしたりできます。
『Hollow Knight(ホロウナイト) 』は2Dの探索アクションでありながら、ウィザードリィのような「ダンジョンRPG」テイストの濃い作品。未知の世界の”冒険感“や“探検感“が好きなゲーマーにもおすすめのアクションゲームです。
登場するキャラクターは饒舌ではないもののキャラがたってて、会話/セリフがいちいちオシャレ。世界観の作り込みが素晴らしく、上質なファンタジー物語として楽しめること請け合い。
落ち着いたピアノ中心のBGMも雰囲気抜群で、ストーリーもゲームも最高のインディーゲームです。
スイッチのインディーゲームのサイドビュー2Dアクションゲームの傑作との違いを比較すると
- 『Hollow Knight(ホロウナイト)』割とオープンなマップの探索系。「世界観」重視の作品
- 『Owlboy(オウルボーイ)』いちばんマス向け。一本道の王道ストーリー
- 『Celeste(セレステ)』”敵キャラ”の出現しない、純粋なジャンプアクションゲーム
- 『Dandara(ダンダラ)』独特の操作で高難易度、マニアック
大雑把にこんな分類になります。
↓Switchで豊作のメトロイドヴァニア系アクションゲームは、別ページで詳しく特集しています。『Hollow Knight』が好きな方は合わせてお楽しみください。 matagotch.hatenablog.com
評価まとめ
想像してたよりダンジョンが深い…ウィザードリィくらいの潜ってる感。ちょっとした道を見落として大変だった。反射神経もさることながら、記憶力の低下を痛感させられるゲーム #ホロウナイト #HollowKnight #NintendoSwitch pic.twitter.com/Gil65sXhrq
— matagotch (@matagotch) 2018年6月16日
『Hollow Knight(ホロウナイト) 』は反射神経の低下もさることながら、記憶力の著しい低下を自覚したゲームでした。
もともとディズニー映画の主人公でも人間じゃ無いヤツが感情移入できて好きなんですが、それにしても『Hollow Knight(ホロウナイト)』の昆虫風キャラクターはキュートで可愛すぎます。アクションゲームとしての面白さだけでなく、映画や小説に負けないファンタジーの世界に浸りたいという、雰囲気や世界観重視の方にもおすすめのゲームです。
ちなみに、こちらで紹介した「ホロウナイト」はアーケードスティックで遊んでも楽しいゲームでした。▼Switch用アケコンのレビュー記事も併せてご覧ください。 matagotch.hatenablog.com
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