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そんぐぶりんがー [Switch版] レビュー。レトロSF調「ゼルダの伝説」王道アクションRPGの進化系


Nintendo SwtichやPS4、Steamなどので配信中のダウンロードソフト「Songbringer(そんぐぶりんがー)」のプレイ感想・評価レビューです。一見すると尖った個性的ゲームに見えて、中身はレトロゲーム(=FC・SFC版「ゼルダの伝説」)の伝統を踏襲した、奇を衒わない見下ろし型の王道アクションゲームです。 ec.nintendo.com

目次

紹介

Songbringer - Nintendo Switch Trailer
『そんぐぶりんがー(Songbringer)』は初期「ゼルダの伝説」のようなドット絵の見下ろし型アクションRPGを、70 / 80年代SF風の世界観で作り直したようなゲーム。 剣の力で宇宙規模の危機と立ち向かう、古典的なヒロイックSF冒険ファンタジーです。

『そんぐぶりんがー』のベースとなるアクションは剣による通常攻撃や、チャージしての“回転斬り”、ブーメラン、爆弾といった、正しくゼルダを思わせる操作感覚。

ただし、単純な古典ゲームのリバイバルというワケではなく、ダッシュによる回避や、ちょっとしたアイテムのクラフトなど、プレイ感覚は決して古臭くなく、最近のアクションRPGの”良いとこどり“した遊びやすいゲームです。

遊んでみた感想


『そんぐぶりんがー』では、”シード“と呼ばれる最初に付けた名前をベースに、プレイヤーごとに異なる世界が生成されます。自分の世界は「KYOTO」と命名しました(笑)。


ランダム生成のマップとはいえ、ゲームを盛り上げる必要最小限のちゃんとしたストーリーはあります。


主人公は宇宙船「Songbringer(そんぐぶりんがー)」号の乗組員「ロケ」と、相棒のロボット「ジブ」。バイクのような乗り物に乗って惑星を探査中、落雷に打たれたところから始まります。

『そんぐぶりんがー』の開発は”スターウォーズ風ゼルダ”というコンセプトから始まったそうで、スタ ート画面からしてファミコン版「ゼルダの伝説」のオマージュになっています。 その他、謎をといた時の効果音とか、アイテム、隠し部屋とか、ゼルダ的な構成要素を探し出すと枚挙にいとまがありません。


ドット絵で描かれたグラフィックは古典的な8bitスタイルというより、個人的にはモバイルゲーム・アプリ「スキタイのムスメ」を思いださせる、陰影の美しいモダンなグラフィック。


マップは基本的にファミコン版ゼルダの伝説のように、部屋と部屋を移動するような形。 ランダムマップが、本当に知らない惑星に降り立っって、探索してる感をいい感じに演出してくれます。


『Songbringer(そんぐぶりんがー)』は基本的にどこへでも移動しても良いオープンマップですが、ちょっとした道案内はあるので、「次にどこへ行けばいいかわからない」と、道に迷うことは少ないと思います。

また、敵が強く感じたら、フィールドを探索して主人公を強くしても構いません。


各所の1〜9の番号が振られたダンジョンがあり、パズルを解いて、最深部のボスを倒すとクリア。


お店もどこかFCゼルダスタイル。


戦闘システムは攻撃ホールド「回転斬り」や、爆弾で壁を壊したり、ブーメランでコウモリを倒したりアイテムを取ったりと、基本的な操作感はゼルダ。

ただし、ダッシュ回避が取れることで、初期の「ゼルダの伝説」よりもスピーディで現代的な戦闘が楽しめるようになっています。


コントローラーの各ABXYRLボタンに装備を割り当てて、操作をカスタマイズ可能。自分はプレイ中だった他のゲーム(=「Wizard of Legend」)に操作を合わせて、Yボタンに剣、Bにダッシュを割り当てました。

音楽はゼルダよりも、メトロイド寄り。古いSF映画のような(音楽は詳しくないんですが)アナログシンセサイザー風?のインパクトのある野太いBGMで、自分は最初、すごい衝撃を受けました。


『そんぐぶりんがー』の話や世界観は「スターウォーズ」や「フラッシュゴードン」に代表される、70・80年代の冒険SFモノ。ドラマで流行っているアメコミやSFが同様、そのうち再評価されるジャンルかもしれません。


ランダムマップなので、ひょっとすると、プレイする人によって難易度とかプレイ体験が若干異なるかもしれませんが、自分にとっては攻略順、揃えたアイテム順、全てがアタリだったのか、スムーズにクリアできました。難易度はさほど高くは無いと思います。

キャラクター作成時の名前に応じて、ランダムに生成されるワールドマップは、ローグライク・ゲームのように「何度も遊べる」という意味ではなく、プレイする人ごとにオリジナルなマップを提供することにより、プレイヤーへの「ユニークなゲーム体験」を提供していることに重点を置いていると思いました。

「レンのしれん」という追加コンテンツも無料配布されています。追加ダンジョンと追加クラフトアイテム、高難易度モードが含まれています。DLCを先にダウンロードしても良いですが、「アイアエルのわな」というアイテムを入手すると、ゲームの難易度が著しく上がるので注意してください(間違えてアンロックした場合は、セーブ前にリセットをおすすめします。)

そんぐぶりんがーの魅力


『そんぶぐりんがー』は万人向けゲームではないかもしれませんが、自分とっては雰囲気にハマった、すごく好きなゲームだったので、魅力を言葉で綴るのは難しいものの、いちおう紹介しておきます。

グラフィックと音楽が最高なので、探索が楽しい


これが『そんぐぶりんがー』最大の魅力。ある王道アクションRPGに、美しいピクセルアートと音楽を乗せた安心感。とにかく雰囲気が大好きで、移動しているだけで楽しいゲームでした。

FC版 / SFC版ゼルダの正当進化!SFテイストの「ゼルダの伝説」


スイッチ版ゼルダ「ブレス・オブ・ワイルド」はまぎれもない大傑作ですが、FC・SFC版「ゼルダの伝説」と比べるとなると、それはもはや別ジャンルのゲーム。今では顧みられることのない、FC・SFC版「ゼルダの伝説」を愛してやまないオールドゲームファンにとって、『そんぐぶりんがー』は長く待ち望んだタイプのゲームだと思います。

単純な「ゼルダの伝説」クローンというわけでなく、レトロゲームのエッセンスを抽出して、最近のグラフィックや、ギミックを取り入れているのもポイント。

“自分だけの冒険”をしてる感


ランダムマップは、ランダムだから「何度も遊べる」という感じではなく、実際に道の惑星に降り立ち、「自分だけのオリジナルな冒険をしている」感を高めるために有効に機能しています。 攻略サイトを拒否するシステムなので、かなりの英断と思います。

大雑把な攻略

この辺はネタバレも含まれるので、未プレイの方はスキップしてください。

『そんぐぶりんがー』はサボテンや瞑想でHP回復、じっとしていると弾を反射…など、アイテムの用途を完全に理解していないと攻略できません。ダンジョンで新しいアイテムを入手したら、効果をちゃんと理解しておきましょう。

ボスキャラで自分がいちばん苦しんだのはサンドワームでした。サボテンで回復しつつ、とにかく連続攻撃あるのみ。地上を探索しておくと、意外と主人公を強化できるので、敵が強いな、と思ったら、地上を探索してみたり、お店で武器を買ったり、ダンジョンの隠し部屋を探したりして主人公を強化すれば倒せない敵は居ないと思います。

マップを見て「Unattained item here.」と書いてあるフロアにはアイテムが隠れているので、フロアのの敵を全滅させたり、草むらを歩いたり、ブーメランを、瞑想したり、爆弾で壊したり、火をつけたり…と、色々試すと主人公を強化できます。

「バイオディテクター」のような探索系のアイテムを使えば、次に行く場所がわかったりもします。

アイテムをクラフトしないと、進めないエリアも出てきます。そんぐぶりんがー号のクラフトルームで剣や帽子、ボム、オーブ(回避)といった攻撃アイテムに「〜キューブ」を合成することで、アイテムに属性をつけられます。 属性武器の炎や酸で障害物を取り除いたり、水面を凍らせて渡ることができます。 キューブには「ファイア」、「アイス」、「アシッド」、「フィアー」、「ライトニング」の種類があり、ストアやダンジョンで手に入ります(隠し部屋にあるキューブもあります)。 一度合成してしまうと元には戻せません。

評価まとめ


『Songbringer(そんぐぶりんがー)』の作者の趣味を出し切ったような世界観は、一見するとだいぶ振り切った色物ゲームに見えて、その実、中身は非常に高い完成度の王道アクションゲームでした。

平成生まれの人から見た感じは想像つかないんですが、子供の頃にファミコン版「ゼルダの伝説」を何度も遊んだ自分にとって、『Songbringer(そんぐぶりんがー)』は、数十年来年、待ち望んでいた最高のゲームでした。

【追記】正式?な2Dゼルダの後継ソフトとして『ケイデンス・オブ・ハイラル』や、コンセプトの近い『The Sword of Ditto』も発売中です。▼そちらのレビューも併せてお楽しみください。 matagotch.hatenablog.com matagotch.hatenablog.com matagotch.hatenablog.com

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