Nintendo Switch他、PS4やSteam(PC)などで販売されているアクションRPG『Wizard of Legend(ウィザード・オブ・レジェンド)』のスイッチのダウンロードソフト版のプレイ感想・評価レビューです。
目次
紹介
『Wizard of Legend』はいわゆる「ローグライク」と呼ばれる種類のアクションRPGで、プレイ毎に一度限り自動生成されるランダムマップのダンジョンを攻略していく、高難易度の見下ろし型アクションRPGゲーム。
ダンジョンを探索して、敵と罠のパターンを覚え、アイテムを発見し、自分なりの方法を模索しながら攻略していくゲームです。
“経験値”や”レベル”といった、主人公の成長要素こそありませんが、プレイヤーのカスタマイズの楽しさも『Wizard of Legend』の魅力のひとつ、ダンジョン内から持ち帰る“ジェム(宝石)”を使って、装備を整えることはできます。
”アルカナ”と呼ばれる4つの魔法、防御力や攻撃力・クリティカル率をあげられるマント、妖精を呼び出したり特別な効果をもったレリック(=アイテム)の組み合わせてプレイヤーをカスタマイズ。
数限りない同ジャンルのダウンロードソフトの中でも、『Wizard of Legend』はもっとも完成度の高い作品のひとつです。
操作方法・ゲームシステム
100種類を超えるアルカナ(魔法)で、オリジナルのコンボを作成
『Wizard of Legend』で装備できるアルカナ(=魔法)はベーシック・ダッシュ・エージェント・シグネチャーの4種類。
それぞれSwitchのコントローラーのABXY
ボタンに割り振られます。
Y
ボタンに割り振られる「ベーシック」のアルカナは基本攻撃。連続して小ダメージを与えられます。
B
ボタンに割り当ての「ダッシュ」のアルカナは移動と回避に使用。アルカナの種類によって、遠くまでダッシュできたり、残像を残したり、補助的な攻撃ができたりします。
X
ボタンの「エージェント」は発動後にクールダウンが必要な、ちょっと大型の攻撃。必ずしも大ダメージを狙った攻撃的な魔法だけではなく、壁を作ったり、敵を混乱させるような補助的な魔法も存在します。
A
ボタンの「シグネチャー」にはX
ボタンと同じアルカナが割り当て可能ですが、A
ボタン「シグネチャー」に割り当てたアルカナは「必殺技」的な扱い。コンボゲージを溜めることで、通常よりも強力なアルカナを繰り出すことができます。
多種多様なレリック(アイテム)の収集と発見
『Wizard of Legend』には多種多様なアイテムが存在し、それぞれ“攻撃力が高い・低い“といった単純な違いでは無く、使用してみるまで効果のわからないアイテムも多いので、効率的なアイテム収集が攻略の重要なカギ。
レリック(アイテム)は一つだけ装備可能。ダンジョン内で拾ったり追加購入したりしたレリックは、ダンジョン内に限り使用できます。 プレイ当初はアイテムの種類が多すぎて手探りな感じがしますが、自分なりの操作や攻略法を発見していくのが『Wizard of Legend』の楽しみ方です。
おすそわけ2人プレイにも対応
もはやおなじみ、2人協力プレイだと極端に優しくなる、ゲーマー友達が欲しくなるゲーム。幽霊になった2Pがかわいい #NintendoSwitch #WizardOfLegend pic.twitter.com/ziwXCbaJbV
— matagotch (@matagotch) May 30, 2018
スイッチの『Wizard of Legend』はジョイコンを分割しての”おすそわけ“2人協力プレイ(と対戦)が可能。 かなり難易度の高いゲームですが、2人で協力すれば難易度はほとんど半分になります。ソロプレイで集めたアルカナを装備できて、HPも攻撃力も2倍、ダンジョン内で手に入れたレリックの効果も2人平等に作用します。一人でクリアできない人は”他の人に手伝ってもらう“という選択肢もあります。
遊んでみた感想
『Wizard of Legend』はチュートリアル的なエリアであるハノーヴァ博物館からのスタート。アルカナとかレリックとか専門用語が多すぎて、最初はチンプンカンプンかもしれませんが、細かいことは抜きに、わからない点は軽くスルーして、ダンジョン攻略を進めれば実践形式で理解できます。
街で装備を整えて出撃。
『Wizard of Legend』は嘘の利かないガチのアクションゲーム。ダンジョンを攻略するには、ひたすら敵の攻撃パターンを覚えて、とにかくHPの消耗を抑えるしか方法はありません。
ダンジョンの各フロアの最後には中ボスが居て、2フロアをクリアするごとに”評議員”と呼ばれる大ボスとの対戦が待っています。これを3回繰り返して、大ボスを3回倒すとラスボス(が待っているそうです)。
マップの構成も、大ボスの順番もランダム。先に進むほど敵キャラが次第に強くなってくので、序盤はダンジョンをくまなく周って装備を整えるのが肝心。
HPの回復手段はヒールポーションなど限られる中、どんなに順調に進めていても、油断するとあっという間にHPが削られて致命傷になります。
ダンジョン内は商人のほか、謎の取引を持ち掛ける人物(または動物)が登場。
『Wizard of Legend』で獲得できるお金は「ジェム」と「ゴールド」の2種類。ゴールドで購入したアイテムは、ダンジョン内でしか使用できず、死亡すると購入したアイテムの効果もなくなります。
HPが0になるとゲームオーバー。ダンジョン内で集めたレリックとゴールドは失われ、ジェムと一部のアルカナだけを持ち帰り、街にもどります。
街で「ジェム」を使って購入したアイテム(=レリック、アルカナ、マント)は、恒久的にプレイヤーの手元に残り、ダンジョンに潜る前に自由に装備することができます。
ダンジョンから持ち帰れるアイテムはジェムの他に、大ボスを倒すことでアルカナも手に入るようになります。
中ボスは多量のジェムを、大ボスはアルカナを1枚持っていて、ダンジョンに深く潜れるようになると、アイテムもたくさん集まるようになります。
ガード重視の及び腰プレイを脱して、火力優先のアルカナ(魔法)に入れ換えたら、2人目のボスまで到達できた。しかし敵が段々強くなるのか…悔しい #WizardofLegend #NintendoSwitch pic.twitter.com/RYbgnRrM9V
— matagotch (@matagotch) May 31, 2018
プレイ最初の頃は、すぐに死んでしまうので、なるべく長くダンジョンに残れるよう、「アーセン・イージス」という防御力優先のガード系のアルカナ(魔法)を好んで使用していたんですが、敵の攻撃パターンに慣れてから、攻撃的なアルカナを装備することで、さらに先まで進めるようになったり……というような工夫と発見が楽しめるゲームです。
評価まとめ
Wizard of Legend、アイテムの効果を試したり、地道に上達したりするのが素朴に楽しい、ローグライクなアクションゲーム #NintendoSwitch #WizardOfLegend pic.twitter.com/Eo7j0s9J5A
— matagotch (@matagotch) 2018年5月29日
『Wizard of Legend』の面白さは、豊富なアイテムの中から好みのアイテムを発見して、自分なりの攻略を進める点にあります。
最初はかなり難しく感じたゲームですが、プレイしていると確実に先に進めるようになります。その辺のゲームバランスも絶妙(と言っても、記事作成中の段階では2回目のボスまでしか到達していません)。
ズルがまったくできない、手応えのあるアクションゲームなので、一般受けはどうなんだろう?と思っていたら、意外にもスイッチのダウンロードソフトのセールスランキングで1位をとっていて驚きました。評判も良さそうです。
スイッチのインディーゲームだけでもローグライクのアクションゲームは山ほどある中、『Wizard of Legend』の完成度の高さは出色の出来。同ジャンルが好きな方には、安心しておすすめできます。
もともと自分はランダムマップのローグライクゲームよりも、作り込まれた一本道のゲームが好きな方なのに、『Wizard of Legend』は1日1回はプレイせずにはいられない面白さがあります。 自分なりに工夫して、地道に成長することが楽しめる方におすすめのゲームです。
ちなみにコチラの『Wizard of Legend』ですが、▼Switch用のアーケードコントローラーで遊んでも良い感じでした。 matagotch.hatenablog.com
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